『人を10分ひきつける話す力』―話にはどれだけ意味を込めれるかが大事である。
『人を10分ひきつける力』 齋藤 孝
要約
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この本のテーマは「意味の含有率」というもの。
話にどれだけ意味が込められているかどうかで話が面白いかそうでないかが決まる。
「知情意体」を鍛えることで話す力を高めることができる。
「知情意体」とは知・情・意・体という4つを合わせた造語である。
知とは知性=ネタである。話し方の技術だけで会話力を高めようとするのは甘い。会話をする上でネタは重要なものであり、本を読む人を読まない人では話に含まれる意味の量がまるで違ってくる。
話す力がつくということは話し方がうまくなるだけでなく、考えが深くなることで人間的にも深くなっていくということなのである。
情とは感情を読み取る力。話を聞かせている相手がどういう雰囲気、感情なのかを読み取る力である。
意は話す意思のことで、話に「これだけは伝えたい」というメッセージ性のことである。
そして体は、声の張りや目線、しぐさなど、自分の体で示す雰囲気である。
「知情意体」を鍛えることで話し方も鍛えることができるのである。
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